今回は、ちょっとマジメな内容です。
あなたは、銀行の窓口で投資信託を購入したことがありますか?
その時、「長期分散投資」を勧められませんでしたか?
それは、銀行の投信販売推進部門が窓口担当者に対し、そのような
説明を行なうように指導教育を行なっているからに他なりません。
特に、「金商法」施行以来、リスクとコストに重点を置いた商品説明に
神経を尖らせているため、顧客に損をさせてしまう、コストをかけさせて
しまう、と言うことを過度に恐れているように感じます。
「長期分散」はまさしくセオリーであり、ある意味では正解でしょう。
しかし、顧客のニーズや期待感を真正面から受け止めようとせず、この
極めて教科書的で無難な言い回しに捕われ過ぎてしまっていること
が問題だと思うのです。
つまり、その顧客が本当に「長期分散」をしたいのか、それがBESTな
のか、そうではなく合理的な理由があれば、積極的な短期売買も許容
するのか、というニーズとスタンスの確認をしないのです。
利益を期待せずに、投資信託を買おうと思う人はいませんよね。
誰も損したいなんて思っていないんです。
でも、マーケットは非情で不透明です。
どんなプロでも100戦100勝なんてありえません!
また、値上がりするととたんに欲が深くなり、結局売り時を逃がして
しまう、なんていうケースも良くありますよね。
だから、投資運用をしよう、という人に対しては、
@ リスク許容額(いくらまでなら損しても良いのか)
A 利益目標額 (いくら利益が出れば確定させるのか)
B @Aが実現したら手仕舞いするのか、更に修正するのか
ということを、事前にしっかりと決めておくべきだと思います。
特に@の損切り、つまり「ロスカット」が運用を行なううえで一番大切で
かつ難しいのではないでしょうか?
逆を言えば、それさえしっかりとできれば、大きく損したり、ズルズルと
塩漬けになり、運用そのものが嫌いになってしまうという悲劇を回避
出来ると思います。
良く「昔、NTT株で痛い目にあったから、もう運用はやらないよ」という
人がいますが、ロスカットが出来なかった悲劇の産物だと思います。
また、「利益確定」も大切です。
いくら含み益が出ていても、上がり続けるなんてありえないのです。
私たちはウォーレン=バフェットを目指すのではない以上、むしろ適切
なタイミングで利益を出し、その利益で楽しむことが大切だと思います。
それが、次の運用に対するインセンティブになる効果もありますし。
つまり、そういった事前の取り決めを行い、後は淡々と売却(利益
確定またはロスカット)し、次の運用方針を考え、機を見て購入する。
こういったアドバイスを適切に行うことが、本当に求められているコン
サルティング営業ではないのでしょうか?
これを単純に「手数料稼ぎ目的の回転売買類似行為」と、自らを決め付け、
ただひたすら「長期分散」が運用の真髄であって、短期売買は邪道であり
悪ですらある、と職員だけでなく顧客をも誘導する考え方は明らかに誤り
でしょう。 ・・・(-_-メ)
だから、この1年間、殆どの投資信託が値下がりしてしまった局面で、適切
なロスカット推奨により、結局は顧客の財産を守ることが出来なかったことを
銀行は良く考えるべきなのです。
一番の罪は、新人や若手職員達に、ただやみくもに「乗換え=悪」という
イメージを植えつけている本部官僚の体質です。
ここが変わらない以上、銀行の個人戦略は今の限界を超えられないでしょうね
〜〜〜〜(m-_-)m

そして最大の罪は、
「投資立国だ!」「預金から、投資へ」とのたまうくせに、「金融商品取引法」等で金融機関をがんじがらめにする霞ヶ関官僚の体質です。・・・・
イヤ、私も真面目に書きます。
RIEさまが、お仕事で“お客様”として管理(と言います?)されている方は、何人ぐらいいらっしゃるものでしょうか?そのすべての方、預り資産額の多寡に関わらず、適切なコンサルティングを行い、すべての人に十分な“顧客満足”を与えられるかというと、そりゃあドえらく大変なことになりそう・・・・。
あっ、イヤ、RIEさまのような心意気(不満?)を持ちながら、日々お仕事をされている銀行員の方がいらっしゃると思うと、日本一の“銀行オタ”を自称する自分としては嬉しい限りです。
う〜〜ん、その心意気を活かせるか、どうか・・・ですよね・・・。